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作成日:2012/06/18
東日本大震災の被災地を訪ねて

 法人の3月決算も皆様方のご協力により滞りなく終わり、ありがとうございました。

 仕事の方も一段落したところで、日本舗道時代の同僚で現在メル友の九州の友人Mさんと大学の卒業旅行から45年ぶりに、6月8日より3泊4日で東北路を訪ねて、大津波の爪あとや復旧、復興の進み具合を見ました。
 Mさんは福岡から仙台空港へ、私は新幹線で仙台駅へ行き、待ち合わせは仙台駅前から出ている秋保温泉のシャトルバスにしました。お互いに年はとっても変わらぬものがあるのでしょう、彼はすぐに分かりました。私は12時前に仙台に着いたので、昼食を食べ、待ち合わせの4時までの間、石巻に行こうと観光案内所に立ち寄り、色々相談してみたのですが、時間の関係もあり空港近くの若林地区のほうが良いと勧められ、空港まで行き、自分も被災者で仮設住宅に住んでいるというタクシーの運転手さんの案内で被災自動車が何百台と置かれた自動車置場、分別されたままの瓦礫の山、未だに片付けられていない民家、崩壊したガソリンスタンドなど津波のすさまじさを感じさせる建物の残骸、堤防の近くに祭られた慰霊碑、土止めのあとだけが残る広々とした屋敷あとなど市内と比べあまりの落差にびっくりしました。
 とりわけ、心に残ったのは、2012年2月号でご紹介した、「幸せの黄色いハンカチ」の幟でした。未だに発見されないご遺体に対して、「みんなの帰ってくるところは此処だよ」と言いたげに5〜6本が未だに立てられており、悲しい思いが終わっていない事を感じさせました。
 9日〜10日はあいにくの雨となりましたが、岩手に入り、世界遺産の中尊寺などを見学、「復興応援ツアー遠野・釜石号」のツアーに参加して、高台から津波が一瞬にして街を飲み込んだ跡地をみました。
 バス内において、運よく被災されず、災害の翌日から食糧支援で、おにぎりを作り続けた方の災害時の様子の説明や「米と水とガスがあれば、おにぎりは出来ると思われるでしょうが、食中毒に配慮し、おにぎりを握るビニールの手袋やサランラップを探す事に時間を費やしたと」いう話を生々しい現場の状況を取り混ぜてお話いただきました。                 ゴールデンウィークには満員だったといわれる60人乗りのバスも17名という寂しさでした。私達も歴史の継承者として多くの反省すべき点を学び後世に伝える責任をひしひしと感じました。

 7月になりますと、所得税の予定納税や社会保険の算定基礎届けの時期になります。くれぐれもご自愛の上、ご活躍下さい。

                                      2012年6月  桑 原