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作成日:2013/10/22
宮崎駿監督の執念と風立ちぬ

 作家、堀辰雄氏の名作「風立ちぬ」が、アニメーションの巨匠、宮崎駿監督の手によって再度世間の話題をさらっています。

 この夏、NHKより放送された「プロフェッショナル仕事の流儀、特別編宮崎駿1000日の記録」を見て深く感動しました。

 生きるのに困難な時代、激しい逆風が吹いてくる中で生きようと思わなければならないという事を関東大震災と東日本大震災とを重ね合わせたような感覚で私達に提供してくれた3年間にわたる苦闘の歳月のドキュメンタリーです。

 宮崎監督は崖の上のポニョから2年間、悩みに悩んだ上での結論、「フアンタジーを捨て、戦争讃美とも受け取られかねない堀越二郎氏(戦闘機の設計士)と妻との出会いを関東大震災のときの列車の中という場面に求め、結核になった妻との愛の交流を織り交ぜながら、戦時中の混乱の中で戦闘機の設計や製造にかける男のロマンの自己実現に至る過程」を描いています。

 監督は年を取ると技術的にややこしい事、俗受けをしないことに挑戦するものだということ、「自分の作った映画で泣いたのは初めて」だという言葉を残し、引退を表明されました。堪ゆる限りの力を尽くして生きるということが彼の人生哲学の貫徹かもしれません。

 9月になり、映画「風立ちぬ」を見に出かけました。実際に語りつくせないところは夢の中での話と入り混ぜて、大人用のアニメ映画に仕立てられていましたが、NHKのテレビを見ていなかったらこんなに感動はしなかっただろうなと思い、テレビの影響の凄さに脱帽しました。

 

今年もまもなく年末調整の時期となります。ご協力方よろしくお願い致します。

                    2013年10月 桑 原