トップ
サービス案内
税務会計ニュース
今月のお仕事
事務所案内
お問合せ
お知らせ
作成日:2011/05/18
今何をなすべきか?

 2011年3月11日の東日本大地震からすでに3ヶ月目に入りました。被災地への義援金は2千億円を越すというのに、これまでの間で、被災者の手元に渡っているのはごく僅かだと言われています。
 非常時であればあるほど、お金を持って避難した方はいない筈です。役場の人も震災の被害者が多く手が足りないというのなら、全国の役場から応援を頼めばいいと思うし、国が、その指示を出すべきだと思います。全ての家財等が被害を受けて、多くの被災者が長蛇の列をなす中、住民台帳がないだとか義援金の申請に印鑑が要るというのも首を傾げたくなるような話であります。今は非常時なのです。人間の指紋は一人ずつ全て違うのだから、母印は全てに勝る証拠だと思いますが、どうなのでしょうか?医療にしても「公平さばかりを強調して時間を掛けていると皆いなくなっちゃう」という医師の悲痛な声が印象的でした。
 原発事故は天災か人災かが国会で問われています。メルトダウン(全炉心溶融)が判明した中で、すぐに適切な処置(原子炉格納容器の圧力が高まったときに放射性物質を含む蒸気を外部に放出する「ベント」の実施や原子炉に水をいれるポンプを動かすために集められた電源車を使っての冷却等)を取っていれば、こんな事にはならなかった。69台の電源車が集められたのに、使われなかったという事など素人の私達にはどうなっているのか分かりません。今、私たちが為すべきことは原因の究明よりも、私達の支援及び国、東電の賠償金の支払い(物資、お金、医療、精神的な絆、住宅、雇用、賠償金)が一日も早く被災地の人々に届き不安を少しでも解消してあげる事ではないでしょうか。政治とは程遠い政局ばかりをやっていると国民はますます政治不信に陥るという事を政治家の先生方は肝に銘じるべきだと思います。浜岡原発の停止により、中部電力からの電力の支援はなくなりました。夏を前にして15%の節電はひとごとではありません。
 当事務所でも今月より就業時間の短縮、エアコンの28度設定、使用していない場所の消灯の徹底、クールビズ(背広、ネクタイの不着用、だらしなくならないように心がけます)を実施しております。5月17日から1ヶ月間は更に震災で壊れたところの補修工事を行ないます。お客様方にもご迷惑をお掛けしますが、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

                  2011年5月   桑 原