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作成日:2011/03/22
東北関東大震災に学んだこと

 地震が発生した2011年3月11日(金)午後2時46分「真昼の悪夢」と言うのでしょうか、私達はマグニチュード9.0という未曾有の危機に遭遇しました。
 当事務所のお客様の実家が「宮城県の被災地」にあるという事で、往復24時間かけて安否を確認に行って来られたという話もお伺いしました。幸運にも自分の親族は無事だったという事でしたが、知り合いの方々には不幸もあったとの事で、手放しで喜べなかったという複雑な心境もお聞きし胸を打たれました。古河市でも多くの方々に被害が及んでいると聞いております。これにめげずに頑張っていただければと思います。
 広範囲でしかも巨大地震、巨大津波が起こした甚大な被害の惨状だけでも目を覆いたくなるのに、福島原子力発電所の機能不全がもたらした放射能の恐怖は世界を揺るがすような大事件となりました。電気・水道・ガスなどのライフライン、道路網の整備に時間がかかり、交通がマヒ状態に陥ったり、放射能の風評被害による恐怖で被災地に救援物資が届かなかったりと原因はさまざまですが、報道されているように被災地でないところでもガソリン始め日常品の買占めによる品薄状態が発生し、混乱に拍車をかけたような気がしています。
 震災後10日間が経って、まだ福島原子力発電所の問題は解決していませんが、ようやく被災地にも医薬品、水、食料、ガソリン、灯油、日常品、紙おむつ等が届くようになり、灯りや暖が取れるようになったことは大変喜ばしいことだと思います。
 世の中には色々なことが起きます。想定外といってしまえばそれまでですが、阪神淡路の地震から16年、内容は大きく異なると思いますが、危機管理の面で多くの経験は生かされたのでしょうか。(必要な物・情報を必要な時必要な場所へ迅速に)
 今回の地震、津波、原発災害については、国を挙げての支援活動に加え、日本中の各地域の皆さんの支援や世界各国の支援を受けることが出来たという事も特筆すべきだと思います。このような巨大な地震が発生する事が宿命としてある地球では一国平和主義や一国繁栄主義は成り立ちません。助け合いや「絆(きずな)」の大切さを学んだような気がします。
 科学技術の発展により恵まれすぎた環境にあって、突然の原始生活への回帰は多くの反省を私達にもたらしてくれたような気がします。
 危機管理の「危機」という言葉は危険と機会が同時に生ずるという意味だと言われております。政府もこれからの復興に向けて大いに過去の経験や日本人の頭脳を働かせ、多大な成果を上げ、世界に安心をもたらす機会にして欲しいと思います。
企業家の皆様も一日も早く立ち直っていただき、繁栄の機会にするようにお願致します。
 個人の確定申告もこのような困難な時期でしたが、無事終了する事が出来ました。
ご協力、誠に有難うございました。一生忘れられない出来事となるでしょう。

                                 2011年3月 桑 原