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作成日:2015/03/26
時間との闘い

 私事ですが、今年は年明け早々、1月11日(土)と12日(日)の2日間に渡る公認会計士の旧三次試験(現在は修了考査という。)を受験してきました。

 この試験の位置づけは、旧二次試験(現在は論文式試験という。)合格後、試験合格者が監査法人等に就職して監査実務に従事する傍ら、都内の研修所において3年間の座学研修を受けた後の最終的な試験というもので、この試験に合格して初めて公認会計士としての登録が可能となるという試験です。合格率は例年65%前後であり、3人に1人は不合格となる試験なので、それなりに試験勉強が必要になります。

 私は昨年末の休暇から本格的に試験勉強に取り組みました。一日中、時間と集中力と体力の許す限り、制限時間3時間の模擬試験問題を解いて、解答後は延々と模範解答と解説を読み込んで、脳に理解させ、記憶させるという作業です。

 3年ぶりにそうした試験勉強漬けの日々に戻ったわけですが、当初の5日間ほどは、すっかり忘れた「試験勉強の感覚」を取り戻すのに苦労しました。最もうっかりしたのが、日々の勉強時間を記録しなかったことです。久しぶりの勉強はとてもとてもツラく感じたのですが、自分が一生懸命やっているつもりでいても、実際のところ、どの程度頑張れたのかがはっきりしない点、すなわち、客観的にどれくらい取り組んだのかがわからない状況というのが自分の中で大問題でした。

 勉強時間に限らず、なにか物事に取り組む際には、常に客観的に自分の状況を測る必要があると考えます。自分の真の姿が見えていない状況で、己の感覚だけに頼って物事を判断し、行動していては、ほぼ確実に進む道を間違えたり、途中で途方に暮れたりすることとなると思います。(私は5,000時間超の公認会計士試験勉強を通して、これを実感しています。)

 これは、我々が携わる会計業務上の、会社における財務諸表の重要性はもとより、もっと根源的には、やはり全人類に等しく課せられる制約条件である、「時間」管理の重要性に行き着くものだと考えます。

 人生という「客観的に」限られた時間の中で、「客観的な」成果を上げるためにはどうしたらよいか?

 

 ひいては、よりよい人生とはなにか?といったことをこの機会にもう一度考えてみたいと思いました。

                                   2015年3月 山 鹿 真 吾