トップ
サービス案内
税務会計ニュース
今月のお仕事
事務所案内
お問合せ
お知らせ
作成日:2016/04/20
災害は待ってくれない

 東日本大震災より早や5年が経ってしまいました。マスコミも特集を組み、「絆」を新たにしてきたところに熊本で大地震が起きました。

 

 こうした中、日経新聞の1/3面を使っての、福島プロジェクションマッピング2016「はるか」が目にとまり、白河に行ってきました。予約が必要だということで申し込みをし、OKが取れたため、少しでも福島の為になればと思い立ったものでした。

 開催は4月15日(金)・16日(土)の2日間18:20から20:20の4部制でしたが、私たちは15日(金)の18:20からの開場で、強風下の屋外での寒さに震えながらの見物でした。最初の20分くらいは建物10階くらいに設置された大太鼓と、駐車場内2カ所に設置された舞台で10数名のグループの掛け合いコラボが行われ、太鼓の勇壮な音が夜空に響き渡りました。

 ようやく暗くなったところで、あとの20分は「はるか」〜白河花かがり〜。世界初ともいわれる建設現場へのプロジェクションマッピング。完成に向かう建物に、復興へと歩む福島の姿を重ね合わせ、強く咲き誇る桜を描き出します。重なり合うネットや足場で作られた奥行きのある空間への投影で、立体感を感じさせる技術はまことに素晴らしいものがありました。不屈君が咲く・誇りという浮き上がった文字は私にとっても福島の人々の心情を理解するうえで大変参考になったように思います。

 

 4月14日から始まった熊本の地震は、東日本大震災をはじめ、災害に対する復興のスピードを速めないと、今回の熊本の地震のような天災やそれに付随して発生する無数に予見されている人災で溢れてくると思います。

 地震列島日本での安心安全は確保されないのではないかという畏れ、また、全国のどこかで悪夢のような地震がやってくると思うと気が気ではなくなりました。福島の人たちの心情を知れば知るほど、上から目線の傍観者としての立ち位置を変えなかった自分が恥ずかしいということ。「本当の絆」を柱に日本中の、いや世界中の人々が連携出来るような社会を目指して、これからの人生において自分は何が出来るのだろうかということを考えさせられる1日でした。

                  

                                         2016年4月  桑原