お知らせ
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作成日:2017/09/15
この国のゆくえ



 

先日、我が家にふたごの男の子が産まれました。おかげさまで今のところ順調に育っています。親としては、まずは生きていてくれたらそれでよいと思うところですが、彼らが生まれ落ちた(そして私が生きている)この世界やこの国の現状と、その未来について考えると、あまり楽観的ではないのかなと思ってしまいます。

 わが国の財政と国民負担については、現に負担率が上がり続けている社会保険料をはじめ、消費税、相続税、贈与税、所得税、法人税その他税金は軒並み増税の途上です。真綿で首を絞められるように国家への負担が増え続けてなお、国の借金は減るどころか増え続ける一方です。

 そして、そうした国家的財政の窮地において、(「公平・公正な税負担の実現」という決まり文句のお題目のもと)税金と社会保険料のとりっぱぐれをなくすために導入されたマイナンバー制度。今のところ、税と社会保障にかかることのみを国によって管理するための導入ということになっていますが、あくまでもこれは国による個人データ管理の端緒にすぎないのではないかと思ってしまいます。(現状でも、マイナンバーによって個人財産がほぼ丸裸になるので、十分すぎるほどの「管理」だと思っていますが。)

将来的には、例えば、われわれ一人ひとりの病歴や学歴、渡航歴、交通反則歴、もっといえば、幼稚園から大学の成績に至るまで、一元的にデータベース化しての管理が、少なくとも技術的には可能になるでしょう。国策として、程度の差こそあるにせよ、そうした方向へ進んでいくのではないかと。そして、そうしたデータベースを自在に利用できる国家のチカラが圧倒的に強くなって、われわれ国民は何をするにも、どこかでそれらを意識するような窮屈な暮らしになるのではないのかなと思います。

 

その他、さらに大きな視点では、子どもが大きくなるまでに、石油や天然ガスなどの化石燃料は枯渇していないか?気候はさらに温暖化していないか?地球環境はどれくらい悪化しているのか?食糧問題は逼迫しているのか?貧困問題がわが国でも今以上に切実となっていないか?

またもし、わが国が他国からの侵略を受けたら戦うのか?戦わずに侵略を許したら、われわれの自由や尊厳や日本語や日本文化は失われるのか?

 

こうした心配が現実味を帯びて感じられます。個人的には、なんとなく無条件に平和と豊かさを享受できた日本の繁栄時代は、バブル期をピークに終焉を迎えたのかもしれないと思っています。とはいえ、人間はどんな環境下にあっても、したたかに生き抜く能力があるとも思います。心配ばかりしていても、今ある生を楽しむことができません。

 

どんな状況になろうとも、したたかに、しなやかに生を全うできるよう願うばかりです。

 

山 鹿 真 吾

 

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