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作成日:2019/07/29
GRIT(グリット)

 

 何年か前から、「GRIT(グリット)」=「やり抜く力」は、アメリカの教育界でとくに重要視され、ビジネスやスポーツをはじめ各界で大きな注目を集めています。
「やり抜く力」は、「情熱」と「粘り強さ」のふたつの要素からなり、「情熱」とは、自分のもっとも重要な目標に対して興味を持ち続け、ひたむきに取り組むことで、「粘り強さ」とは、困難や挫折を味わっても諦めずに努力を続けることと言われています。

 この「やり抜く力」が、どれくらいあるのかを計るグリット・スケールというものをやってみました。
有名な米国陸軍士官学校での研究用に開発され、10項目の質問の点数を計算するものですが、結果は惨憺たるものでした。日頃自分に足りないものだと感じていたことが、点数として数値化され、納得しつつも少々ガッカリしました。
 では何故、この「やり抜く力」が弱い(点数が低い)のか。
「遺伝や環境」が影響するというのは昔から議論されている問題らしく、現在の自分には都合の良い言い訳になりますが、どうやらそれだけではないようです。
 その中の一つ。人は何らかの目標(夢)を持っているものの、それを実現させるための中位や下位の目標を具体的に設定できていないか、あるいは「最上位の目標」が存在していないとのこと。ようするに目標がピラミッド形の構造になっていない状態だそうです。
 目標がただ乱立した状態は、時間もエネルギーも分散され消耗してしまう。
だから、目標を達成するためには「やるべきこと」を絞り込むとともに「やらないこと」を決め、たったひとつの「コンパス(方向)」を作る必要があるとのことです。
まず、しっかりと「やらないこと」を考え、整理しないといけないようです。
 まるで普段の生活を指摘されている気がします。

 別に「やり抜く力」が強くなくても必要性を感じなければ今まで通りで問題はありません。
ただ、人生という長いマラソンを走り続けるために、すべての人にとって重要だとも指摘しています。
「やり抜く力」が強いほど「幸福感」も高く「健康状態」にも比例するとの面白い調査結果もあるようです。
 これから少しづつでもいろいろ見直せればと思いました。
 
                                   2019年7月
                                          高橋