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作成日:2019/09/30
最近のニュースについて思う

 東京都目黒区で2018年3月、船戸結愛ちゃん(当時5才)が死亡した事件はテレビ等で再三とりあげられた。母親の連れ子である結愛ちゃんに対する
父親の度重なる暴力、食事を制限するなどの虐待を容認した罪で母親の優里
被告に対し、東京地裁の裁判員裁判で懲役8年の判決が言い渡された。

 この問題は学校側にも、児童相談所側にも、警察にも結愛ちゃんを守れなかったという重苦しい感情を社会に拡散したように思われる。
 識者によれば、責任分担の不明確さが責任を他へ転じようとする無責任さを助長したというのである。
 父親の雄大被告の公判はこれからだということであるが、全く抵抗するこ
とが出来ない5才の子供に対する殺人という罪深さと共に二度とこのような
事が起こらないようにする為のセーフティネットを構築する事及びそれが機
能する事を望みたい。

 話は変わるが、地球温暖化の影響で、亜熱帯性気候になりつつある日本への
台風の来襲頻度と巨大化が問題となっている。

 台風の巨大化による風水害、土砂災害の発生は目に余るものがある。これを
想定外だとか自然災害だからということで片付けて良いのであろうか?台風
15号の関東地方直撃は、停電、断水等をもたらし、さまざまな二次災害を起
こしている。

 送電線の老朽化などが進んでいる事はわかっていた事であるというなら、
これに対し備えを怠った国や自治体の不始末で、人災であるということにな
る。

 もっと大きな視点に立てば今世紀末温暖化で海面上昇率最大1メートル超、
10億人が危機に陥るとの国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)
が警鐘を鳴らしている。地域温暖化という人災について世界中の理解と協力
が求められているのであるが、半ばあきらめムードである。これでいいのだろ
うか?

 

                               令和1年9月

                                    桑 原