コロナ禍のなか、異例の無観客開催となった東京オリンピックが閉幕しました。日本
に過去最多のメダルをもたらす一方、国内の新型コロナウイルス感染者数も過去最多を
更新しました。1年の延期で選手は難しい調整を迫られたなか、入賞した選手、敗れて
も自分自身の全てを出し切った選手、出し切れず終わってしまった選手の涙ぐんでいる
姿を見て、その試合にかけた思いが画面越しに伝わり感動しました。コロナ禍での開催
にあたり、日本国内では社会的、政治的な問題に焦点が当たる大会にもなったのではな
いでしょうか。平常時での開催ではないなか、選手たちは皆、開催へ感謝、支えてく
れた方々へ感謝を口々にしていました。
　長期間にわたる生活の大きな変化、我慢が続く疲労感、先が見えてこないことへの不
安は、疑心暗鬼や過剰な防衛本能が異常なまでに他人を攻撃しているように感じます。
支えあう人間関係や、他社への思いやりを奪っているように思います。新型ウイルスは、
人間社会の脆弱(緊急時の対応)な部分を巧みに突いてきています。近い将来、新型コ
ロナウイルスが収束に向かったとき、日本がこのコロナ禍(緊急時)での教訓を生かし、
よりよい社会になってもらいたいと思います。

　東日本大震災以降、2011年(H23)・紀伊半島豪雨、2014年(H26)・広島土砂災害、御嶽山噴火(長野、岐阜)、2016年(H28)・熊本地震、台風10号(岩手、
北海道)2017年(H29)・九州北部豪雨(福岡、大分)、2018年(H30)・西日本豪雨
(岡山、広島、愛媛ほか)、2018年(H30)・北海道地震、2019年(R1)・台風19号
(西日本から東日本)、10月末の豪雨(特に千葉県と福島県)、2020年(R2)・7月豪雨
(熊本ほか)、2021年7月大雨(熱海)と各地で災害が起きています。まさしく災害列島
となっています。最近は100年に一度のXXXという言葉が毎年のように聞くことが多くなりま
した。温暖化の影響なのか気候変動が激しくなっています。コロナ対策でも同じですが、
自分自身と大切な人を守るために、まずは何が出来るのかを考えて備えていきたいと
思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2021年8月
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　横山