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作成日:2011/06/20
強い絆の構築とリーダーシップを

 3.11の東日本大地震からから100日が経ちました。私達の好意が未だに伝わらないというもどかしさを日本国中の人々が感じているのではないでしょうか。6月13日現在、2,701億円という義援金が被災者に届いたのは16%の441億円しかないとか、義援金を貰った人には生活保護費を支給しないなど、スピードが要求される非常事態に対して16年前の阪神大震災の経験がまったく生かされていないということ、政治が機能していないという現実を示しています。
 未曾有の危機ですから、総理大臣をはじめ政治家や官僚もどうしたらよいのか分からなかったのかも知れません。しかしながら、身内の方や全財産をなくし、プライバシーのない避難所生活でご苦労をされている85,000人の方々の苦悩を考えるとき、原子力の問題を含め、状況は刻一刻と悪い方向に向かっているような気がしています。
 梅雨に入り、猛暑がやってきます。瓦礫などから発する耐え難い悪臭も漂ってくるし、蚊や、ハエを媒介にした疫病が蔓延する可能性も指摘されており、医療や防疫体制の整備も必要とされています。「たとえ1週間でもいいから、政治家や官僚の皆さんにも避難所での生活を味わってもらいたい」といっていたボランィアの言葉が印象的でした。多くの評論家が言っているように、この国難のときに当って、先ず考えるべきは、被災者や、被災者の方々と強い絆で結ばれた国民の事であって、こんな単純な事が考えられない政治はこの国を駄目にすると思います。国会議員の先生方は国民の命と財産を守るために国民から選ばれた素晴らしい人達です。党派を超え一日も早い復旧、復興のために全力を尽くしていただくよう祈るばかりです。
 さて、現在に生きるビジネスマンの仕事もスピードや変革が要求されます。病人が、病院で長時間待たされる苦痛を考えれば当たり前の話ですが、スピード感のない仕事の進め方をする人は恐らく、いくら有能であっても、お客様の心情を理解するには至らず、信頼を得る事はできないでしょう。
 日本全国で、「15%節電」でゆれています。先月号でも申し上げましたように、当事務所でも国を挙げての取り組みに対して、積極的に参加したいと思います。ご協力よろしくお願いいたします。

 

                               2011年7月   桑 原