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作成日:2010/01/29
危機管理は万全ですか
 新型インフルエンザ対策についてはワクチンが足りないということで自己防衛が叫ばれています。その一環として、病院を始め公共機関の玄関には消毒液を置いてあります。病院では「職場や知人の方の面会はお断り」にして、院内感染を防止しているところもあるようです。せっかくお見舞いに来たのに門前払いはひどいとも考えられますが、これも大局的に考えればやむを得ないのかも知れません。
でも、実際のところ感染者が出たときの対応についてはどうしてよいのか分からないのが現状だと思います。当事務所では朝、高熱がある人は病院で診察を受けてもらうことを徹底するだけです。
 浦和のビューティドラッグサイトウさんのように従業員の方たちの家族の分までマスクを準備したり、感染者が出た場合でも患者さんに迷惑をかけないように閉店する店舗の順番まで決められたところはあまりないと思います。これが本当の危機管理だなと思いました。
 ところで国の対応はといいますと、4月頃は航空機の機内検疫までやったもののいつの間にやら元どおりになっています。ワクチンの製造もすぐに取り組んでいれば、もう少し国産の生産量が上がっていたと思われますが、どうなっているのでしょうか?
 税法でも、特に定めがない限りマスク等の消耗品の取り扱いについては「消耗品その他これに準ずる棚卸資産の取得に要した費用は、当該棚卸資産を消費した事業年度の損金の額に算入する」とされています。利益調整のためにマスクを大量に購入する企業はないと信じますし、インフルエンザが社会に蔓延することを防ぐという社会的な効果を考慮するとき、早急にこのような支出は公益的なものとして全額支出時の損金とすべき通達を出すべきであろうと思います。
 又、予防接種の費用も医療費控除の対象からはずされていますが、すでに死亡者も数名出ていることを考えれば、これについても上記同様年内に医療費控除の対象とすべき通達を出すべきだと思います。医師の診断書は有料ですから領収書のみで可にするべきでしょう。
 東京では、保育所の閉鎖や学級閉鎖、学校閉鎖が相次ぎこれから冬に向かって大変な社会問題となりそうです。映画館や劇場の閉鎖くらいで収まればまだ何とか、職場閉鎖にまでなるとどう対処すればいいのでしょうか?インフルエンザ倒産もありうるという怖い話もあります。この不況下、インフルエンザになって休んでいる暇はありません。スポーツや秋の味覚で体力をつけ、インフルエンザに負けない体力をつけたいと願う今日この頃です。                        
                    2009.10月   桑 原