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作成日:2010/01/29
計画にゆとりを
 先日、川端康成の伊豆の踊り子で有名な天城峠にハイキングに行きました。
乗り継ぎの時間のロスも5分から10分程度といった完璧な計画を立てたつもりでした。 しかしながら、山手線内の事故で横浜への到着が15分遅れ、踊り子号に間に合わず、横浜駅の親切な駅員さんのおかげで、何とか次の踊り子号に乗れたものの、河津駅発のバスにも間に合わず大幅に予定を変更せざるを得ない羽目に陥りました。
全く関係のない人のためにハイキング予定のすべてを翌日に計画変更せざるを得なくなり、頭の中は怒り心頭といったところでしたが、ひなびた稲取漁港を散歩し気持ちの整理をすませて、稲取温泉で一泊する事になりました。3時間半超の電車旅でしたが大変疲れました。
 翌日の計画も朝食が7時45分からという事だったので、8時20分のホテル出発まで30分しか時間がなく大忙し、これが計画の詰めを甘くしました。折角だからと、当初の計画にはなかった淨連の滝に1.5時間使ったのが命取り、天城峠のバス停から天城隧道までの峠の登り1.8キロメートルで前日から胃液の逆流で体調を崩していた妻がダウン。トンネルを抜けてからの下りは倍速だったもののバスは1時間に一本しか走っておらず、タクシーも捜しましたが1台も見当たらず、河津駅到着は10分遅れ、またしても踊り子号に乗り遅れるという失態を犯してしまいました。
 
 今回の旅行計画の失敗を経営学的に論じてみると、計画が細かすぎた割には余裕がなく不測の事態に対する備えがなかったこと。世の中の出来事については実行段階で色々な問題が生じることは大いにあり得る事であり、これに対する備えは当たり前のことです。人を責める前に十分な検討が必要だったと反省しています。
 2番目に、自分及びパートナーの実力を過大評価して欲張った計画を立てたという事です。
最初の計画では自分達の実力を良くわきまえた計画だったのですが、アクシデントが起こったために2日目の計画修正で少々無理をしました。無理は最悪だと思います。
 3番目に、失敗を取り返そうと焦った事です。下りとはいえ普段走ったことがないのに倍速で峠を下ったことは、今にして思えば本当に大事に到らなくてよかったと思います。
失敗が生じた場合にはそれを取り返そうとするのではなく、「失敗は成功の母」という諺を思い出して原因分析に努めることだと心から思いました。取り返そうという姿勢は必ずさらに深みにはまる結果となります。現状から逃げることなく、起こったことに対しては素直にその非を認め、なぜそうなったかという分析を行い2度とその失敗を繰り返さないという信念が不可欠です。
 何か旅行計画の失敗を無理やり経営計画に結びつけましたが、皆様方の会社においてこのような事はありませんか?恥を忍んで公開しました。参考にしていただければ幸いです。
                         
                     2009年7月   桑 原