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作成日:2010/01/29
世界恐慌は防げるのか
  10月10日、アメリカの株式市況が大暴落というショッキングなニュースを受けて日本の株式市場でも7日続落の下げ幅3000円という大暴落となりました。幸いにして今日は1000円程度戻しておりますが、決して強くもない円が1ドル99.15円と急騰し輸出産業に大打撃を与えています。ここしばらくは乱高下を繰り返すとのエコノミストのご託宣ですが、ハイリスクハイリターンを狙った先物売買を行っている企業や個人の方々は大いに悩まれていることと思います。
 世界各国でもアメリカ発世界大恐慌を防ぐべく銀行への資本注入や国有化などあらゆる対策を講じております。
 日本では金融機関への資本注入や不良資産の買取の為の債権回収機構の活躍で、何とか不況を脱したかに見えた矢先に資源高に見舞われ、再び不況へ向かう中、食の安全を脅かす中国製冷凍餃子への薬物混入事件、事故米の転売事件など、金儲けの為なら手段を選ばない偽物が横行し、金融機関の貸し渋りによる倒産なども発生し、苦しんでいる最中にこの問題が発生しました。
 サブプライムローンという低所得者向けローンの証券化商品が、優良証券と一体となって高利回り商品として全世界に流通し証券会社、銀行を通じて一般企業にまで買われ、時間の経過とともにローンの破綻、証券の不良債権化が顕在化し今日に至ったものと思われます。
 明るいニュースとしては高止まりすると見られていた原油が漸く値下がりし、これから寒くなり需要が増す灯油、ガソリン、軽油などを多用する方々には朗報だと思います。
連休の日、古河市の総和にあるネーブルパークに散歩に行きました。関東ドマンナカ祭りの翌日でしたが、釣堀に多くの家族ずれが釣り糸をたらしている風景を見て、わざわざ人ごみの中、紅葉を目指してガソリンを使って出かけないという一人一人の節約の強い意志が感じられました。
 今月号では割烹山水さんより「秋のおべんとう」のご案内がありました。食欲の秋、公園やハイキングに持参のお弁当もひと際おいしさが増すと思います。是非ご家族でご賞味下さい。
 今年もあと2ヶ月余り、世界恐慌などに怯えることなく、しっかりとした計画に基づき早めに年末資金の手当てをされ、2008年の締めくくりを万全にされますようお願いいたします。
                      
                   2008年10月  桑 原